政務調査活動

原子力発電所に関する公開質問状回答内容について

関西電力管内の原子力発電所の稼働についての是非を問う大阪市民投票条例制定に関する公開質問状

 

以上の公開質問状に対し、橋下徹代表は、以下の通り回答いたしました。

我々大阪維新の会大阪市会議員団は同様の意見であるため、ホームページで公表します。

 

 

 

[1]「原発」市民投票について

 

消極的意見です。市長は目的実現に向けて適切な方法で行動をすべきです。

 

[2]理由

 

1. 市民が条例制定及び実施を求めて運動を展開されることに市長が口をはさむことはすべきではありません。

従って、「原発」市民投票条例の制定を求めての運動を展開されることに「賛成」とも「反対」ともいえません。何らかの行動をおこしたい、との考えに共感します。

 

 

2. 一般論として、直接民主制を実現するための制度である住民投票基本条例を持たない今の平松大阪市は民主的都市とはいえません。

従って、任期中には大阪市住民投票基本条例は制定しなければならない、と考えています。

 

 

3.

(1) 市長選マニフェストに掲げているように、「原発」の安全神話が崩れた今、中長期 的には「原発」の依存度を下げていくべきだ、と考えています。また「原発」依存度を下げながらも、電力供給体制を支え、なおかつ、電力の「安定」「安価」「安心」な供給を確保するためには、①事業者の新規参入による電力供給体制の多様化、②自立分散型の電源の確保、③適正な競争によって電気料金が決定される仕組みづくり、そして、④原子力への依存度の低下、への方向転換を図っていくべきだ、と考えます。発送電分離はこれらの目的を達成するための手段としてその中核をなす制度です。

 

(2) また、エネルギー源の多様化や新たなポートフォリオの構築など供給面のイノベーションを起こすこと、また同時に、省エネ型のライフスタイルへの転換や、家庭・事業所・地域レベルでエネルギーの自立・分散化など需要面での取組みを大きな政策課題と捉え、環境面や産業振興、危機管理の観点など様々な施策を効果的に組み合わせ、「新たなエネルギー社会づくり」を進めていくことも必要です。

 

 

4.門題は、以上の目標を実現するために、どのような手段を講ずることが効果的なのか、という点です。

(1)住民投票の結果に電力会社は拘束されませんし、そもそも普通の自治体の長は電力会社に対して権限を有しておりません。住民投票の結果は参考意見に留まってしまいます。住民投票をする地域はどの範囲でするのか、関西電力に住民投票で異議を出そうと思えば、関西の自治体全てで住民投票をする必要性も出てきます。

 

(2)大阪市民はその財産として関電株を8.9%保有しています。今までの大阪市・平松市長は配当を受けとるだけで満足していました。また、株主総会に出席して意味不明の意見を表明したのみで、何の結果も出ていません。しかし、株主は株主総会に議案を提出する権利があります。私は、この株主提案権を活用して、①「原発」依存度を下げること、②発送電分離を進めることを具体的に提案し、多くの株主に賛同を求め、多数の支持を得て、関電の経営方針を変更させることに挑みたい、と考えます。筆頭株主が行動し、価値観を共有する人々の支援があれば、関電の経営方針を変えさせることができる、と考えますが、いかがでしょうか。

 

(3)更に、大阪市の平松市長は関西広域連合への参加を拒否しています。しかし、大阪市もすぐにでも関西広域連合に参加し、上記3(2)の危機管理などの課題に真正面から取り組む体制を強化することによって目標達成を図るべきです。

電力会社の地域独占と集中型電源による安定供給、適正競争がない中で作られた認可価格、リスクが顕在化していなかった原子力発電所への安全神話に挑み、これを変えていくためには、第一に株主権を行使すること、第二に関電供給体制の地域独占のもとにある広域の問題として関西全体が足並みをそろえて行動することこそが大切だ、と考えているのです。

 

(4)ゆえに、選挙の場において、まずは原発問題を論点設定すべきです。今回の府知事・市長選では原発問題が大きな論点になっておりますし、大阪維新の会は関電株を使って株主権行使をすることを公約としておりますので、このダブル選こそが有権者が原発問題について意思表示する最大のチャンスです。住民投票をするだけでは、脱原発依存は進みません。具体的な実現手段を考えなければなりません。大阪市役所が持つ関電株を使うことが実効性ある脱原発依存の実現方法です。

平松市長は、関電に対して、株主権行使はしないと明言されています。

 

 

[3]「原発」の稼働についての是非を決めるのは、主権者である国民であり、選挙で選ばれた内閣総理大臣です。いかに選挙が大切であるか、選挙が国民の生命・身体・財産に重大な影響があるか、をご理解いただける、と思います。

 

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