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阪神高速の新料金案に反対いたしました。

議会活動2011年10月03日

先日9月30日、大阪維新の会大阪市会議員団は本会議に上程された、大阪府道高速大阪池田線等に関する事業の変更の同意についての議案に対して反対討論を行いました。

(結果は公明・自民・OSAKAみらいの賛成により可決)

 

(反対討論を行う出雲輝英議員)

 

阪神高速17号西大阪線は、国道43号線の慢性的な渋滞を緩和し、環境改善を目的とする道路で、新御堂筋のように最初から無料で整備するか、無料開放された安治川大橋のようにプール制ではない有料道路として整備するべき道路であり、最初から、市道として整備するべきでした。

 

それを、本市の財政的事情から、当時の阪神高速道路公団に整備させたために、いつのまにか料金プール制に組み込まれ、西大阪線単体ではとっくに償還が終わっているにもかかわらず、いつまでも有料道路という異常な状態が続いています。

また、国道43号線の尼崎地区では公害訴訟もあり、国と阪神高速には和解条項に基づいて環境改善義務があります。

 

このように、西大阪線の整備の経緯から考えても、また、訴訟における和解条項から考えても、我々としては、できるだけ早期に無料開放することが筋であると考えます。

 

今回、われわれ大阪維新の会は、これまでに阪神高速、より正確には民営化後に設立された日本高速道路保有・債務返済機構への大阪市からの出資金と相殺する形で、西大阪線を市道化し、それによって本来あるべき無料化を実現すべく提案しましたが、交通動態の変化や環境の改善のシミュレーション、また、阪神高速の債務償還のシミュレーションすら行われていません。

阪神高速は、国道43号線の公害に苦しむすべての沿線住民を顧みることなく、港区、大正区などの無料開放という地元の悲願や、建設から40年を経過しても無料開放されない地元の思いを無視したものであって、到底許されるものではありません。

 

たとえ200円とは言え、有料道路である限り、環境改善効果は望めないことは明白であり、西大阪線は完全に活用されないのです。

 

以上の観点から、私たちは本案に反対いたしました。